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ハムスター(ゴールデンハムスター)

小動物の中ではとても小さな種類です。 しかし小さいからと言って侮れない、知れば知る程その小さな命が愛おしくなるものです。
既にその魅力にはまり多頭飼いをされている方も多いのではないでしょうか。 これから飼育される方も同様、災害時に小さな命をどうやって守ることができるのか、日頃から考えて置く事が必要なのではないでしょうか。 おもにご家庭で飼われているハムスターには、ゴールデンハムスターと小型のハムスターで、一般的にドワーフと呼ばれているチャイニーズハムスター、ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスターに分類されます。基本的にはどの種類も対応策は同じですが、ゴールデンハムスターに比べ他の種類は身体の大きさがとても小さいため、ケージの隙間や食べ物の大きさなどの配慮が必要になります。 (ハムスターフードには、ドワーフ用の小粒タイプも市販されています)  今回は、ゴールデンハムスターを念頭に書きたいと思います。

//移動方法//
家庭で使用しているハムスターケージにも金網タイプ、プラスティックケージ、水槽とさまざまですが、緊急を要するときこれらのケージを持ち、避難所に移動するのはとても困難だと思います。 ハムスター自身も体が大きく揺れ、物にはさまったり危険が伴います。そう言った危険を最低限なくす為には、ハムスター用のキャリー(トイレも入るくらいの物)やプラスチックケース(ふたつき)が良いかと思います。 (*注 夏は風通しに注意が必要です。)
ハムスターは脱走の達人なので、ケージのフタがきちんとロックされている事を確認し、扉にはカギをかけ、十分気をつけて移動しましょう。

//食事//

[フード]
救援物資では犬や猫に比べ、日頃食べているフードを確保できるとは限りません。日頃食べているフードをなるべく常備し普段から偏食をさせないよう、ハムスターフードを基本食にし、食べないからといっていろいろな物を与えないように心がけておくとよいでしょう。
※かじり木…歯がのび続けるげっ歯類の動物には必須アイテムの1つなので忘れずに!ストレス解消にもなります。
[水]
給水ボトルの利用が多いと思いますが、置型や鳥用(金網にかけるタイプ)を使用されている飼い主さんもいると思いますが、長期に渡り避難を要する時、給水ボトルの方が脱走も防げるので安全かと思われます。

 

//温度対策//
災害が起きる季節によりさまざまですが、特に夏と冬について対策が必要かと思います。 一般的に言われている適温は、23〜26度程度だと言われています。 ここでは移動用キャリーからケージに移したときの状況で考えたいと思います。
[夏には熱中症の対策を!]
(1)水で濡らし固くしぼったタオルをケージの上に置き、気化熱(その日の気温や風量で下がる温度は異なります)を利用(ハムスターは湿気に弱いので必ず固くしぼる)
(2)巣材はなるべく少量にする。
(3)アルミ缶、スチール缶(転がらない物)等も室内で日が当たらない場所なら可能ではないでしょうか。
(4)風通しの良い場所にケージを置く事も最低限必要です。
[冬には疑似冬眠に要注意!]

気温が低すぎたりすると疑似冬眠をしてしまうので気をつけましょう。 10℃以下になると動きがにぶくなり、5℃を下回ってしまうとかなり危険な状態になります。また、短時間日照(2〜3時間程度)の時におこる場合もあります。万一、疑似冬眠になってしまった場合は、応急処置として人肌であたためたり、ドライヤーなどを使い温風マッサージをしてあげるといいでしょう。目が覚めたらぬるま湯でとかした砂糖水など栄養価の高い食べ物を与え、まる一日は28℃以上の環境においてやるといいでしょう。
ハムスターに脂肪を蓄えさせるのも寒さ対策の1つだと思います。秋頃〜冬にかけてヒマワリの種を少し増やしてみると良いかもしれません。
その他、段ボールや毛布等でケージを囲う、 巣箱を入れる、など。
ハムスター用の携帯ホカロン(プラスチックケース入りで市販)も良いですが、水にぬれたり、低温やけどや酸欠に注意が必要です。(*注 密閉度の高いケージなどは特に要注意)
電源が使用できる場合は、ハムスター用のホットカーペットも市販されています。 避難所での環境は必ずしも適温が保たれる訳にはいかないので、その点も注意したいものです。


//その他//
ハムスターのメスの場合、発情周期も4〜5日とかなり短かく、この時にはかなり特有の臭いもするので、周囲の人に迷惑がかからないように心がけましょう。またオスの場合は、メスのニオイに反応し、普段以上に気が荒くなったり、脱走をくわだてたりします。 そのため、この時期ケージを置く場所も相談した方が良いかと思います。 どんなに小さくてかわいいハムスターでも苦手な人も居るのだと、頭のかたすみに入れて置くことも必要かもしれません。 お互い理解し、ケガのないように注意しましょう。


 

 

*ご自分の工夫やアイデアがありましたら、ぜひご一報ください。

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