| ||||||||
用意しておくこと |
人の防災対策がまとまったら、そこに動物を連れて避難することを合わせて考えていきます。 避難時に使うキャリーバッグや犬の為の引き綱は、いつも身近な所に置いておきます。 キャリ−バッグは寝床にできますので慣れることにもなりますし、引き綱などは余分に用意して、主に生活する各部屋に用意しておいておくことです。 災害発生時、特に中型から大型犬は、室内であってもまずは引き綱をつけましょう。揺り返しなどがきて、「家の外に急いで避難!」というような状況で、興奮した犬を押さえ込んで引き綱をつけるよりは、あらかじめ付けておくことで、いざ犬がパニック状態になってしまったというような場合にコントロールしやすくなるからです。また、飼い主責任の部分を考えると、災害発生時に安全を確保してあげられない数の動物を飼育することについて、一度考えてみるべきではないでしょうか。多種多頭を飼育するのだったら、その対策を考えなければいけません。 参考:動物の数別「いろいろな種別の動物」 |
動物の識別データ |
災害時の混乱の中では、動物達と離ればなれになってしまうケースもあります。 迷子になった動物達を探す時、または保護した時になくてはならないのが情報です。 その為には、首輪、脚輪、迷子札、マイクロチップの装着など色々な方法があります。 災害時に備え、室内でも名札や鑑札のついた首輪は外さないようにしましょう。災害はいつ起こるかわからないのですから。 /具体的には/ もっとも簡単な方法は首輪に名札や鑑札をつけること。首輪がつけられる動物、犬や猫やフェレットなど。特に戸外で飼っている犬や猫、または室内でフリーの状態で飼っている動物には必ず迷子札をつけてあげて下さい。 鳥類も脚輪などを利用できるでしょう。飼い主とはぐれたり、驚いて逃げ出してしまった場合には迷子札や首輪が大きな手がかりになります。ただし名札や鑑札の弱点は金具が弛んで札が取れてしまうことです。最近は注文に応じて文字を織り込んでもらえる首輪もありますし、市販の首輪に手芸用のインクを使って自分で書くのも一案。文字だけでなく模様も描いてオリジナルの首輪を作ってあげてはいかがですか? |
マイクロチップ |
まだ日本ではあまり普及はしていませんが、獣医師会や動物愛護団体などでこの方法による個体識別を積極的に進めているところです。近い将来には全国的に普及することが予測されている最も迅速・確実に個体識別ができる方法です。 長さ10数ミリ、直径約2ミリのカプセル状のチップを動物の頚部の背側皮下に注入し(半永久的に体内にとどまる)、このチップの中の情報をあらかじめデータ管理機関に登録します。リーダーで読み取り、データ管理機関に問い合わせることで動物や飼い主の情報を瞬時に入手することができます。数社からマイクロチップが販売されていますが、ISO規格のものであれば、互換性があるため1つのリーダーで読み取り可能です。マイクロチップの注入および登録は動物病院で簡単に行うことができます。注入は通常動物に皮下注射を施すのと同じで、痛みもほとんどありません。 マイクロチップについて詳しく知りたい方はこちら |
健康管理 |
健康管理(ワクチン、狂犬病予防接種、ダニ、ノミの駆除など)は必ず行なう。健康管理表を用意しておきましょう。 参考:非常用準備品 |