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長野県神城断層地震の被災地からの報告  

震災から1週間たった11月30日。 白馬村を訪問してまいりました。


白馬村役場に隣接する避難所「白馬村保険福祉ふれあいセンター」では 避難されていた方々が、徐々にホテルや知人・親類宅などに移られ始めているということでした。(※)

白馬村の避難所では、動物たちはどんな様子だったのでしょうか。


まず最初に目についたのは、避難所内に設置された掲示板です。ここには行方不明の猫を探す手作りのポスターが貼られており、なんとか雪が降る前に見つかって欲しい、と心から願いました。

動物の同行避難について避難所スタッフの方々にお話しをお伺いしたところ、大きな混乱はなく、避難所エントランスの 風防室で、飼い主さんが持ち寄られたケージ等を利用し、7〜8頭の犬猫が飼育されていたそうです。

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「飼い主さんとお散歩にいってましたよ」と、 笑顔でお話しくださったのが印象的でした。

動物たちは各々に飼い主さんが別の場所に移動されたため、訪問した11月30日(日)には 白馬村の避難所には動物の姿はありませんでした。
地域のコミュニケーションがうまくいっていれば、自然にみなさんで話し合い、 動物の居場所を考え、対処することができることを改めて痛感いたしました。


この震災では共助の重要性がクローズアップされました。
堀之内地区では地域の家族構成などもしっかりと把握されており、 それが速やかな救助に繋がったことは報道でも伝えられています。

もちろん災害時の動物救護に関する支援体制の整備は必要だと思いますが、 それが出動しなくて済む「あたりまえの助け合い」や「譲り合い」ができる 人間関係や地域社会を、近隣で築いておくことが大規模災害を乗り越える時に いかに大切か、改めて強く感じました。 

ご近所さんを100%把握されていてこその、行方不明者0です。
新潟中越大震災の折も、被災地での人間関係の豊かさが、 行方不明者0に結びついたと伺っています。

都心に住む私自身、そこに強い危機感を持たねばならないと思いました。


家屋の1階部分がつぶれ、無残にも車が押しつぶされているお宅もありましたが、人命に被害が生じなかったことも共助による迅速な対応の結果だと思います。

また、かつて新潟中越大震災と同様に、 豪雪に耐える建物の構造も幸いしたのか、と感じました。


「地震の後、火事がおこらなかったのが良かった」と住民の方からお聞きし、 阪神淡路大震災を思い起こせば、震災の後の火災発生をいかに防ぐか、も 重要な減災のポイントになると思いました。

とはいえ、地震の傷跡は大きく、田畑の中にはくっきりと神城断層のずれによる 段差が……。
震災から1週間が経過していましたが、この間にも有感地震は度々生じているとのことでした。
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この白馬では冬に2mもの積雪があるとのこと。
被災地では、近隣のみなさんが協力し、声を掛け合って倒壊した家屋の片付けを行って いらっしゃいましたが、張りつめていた気持ちにもお疲れが出る頃だと思います。

美しい自然に囲まれた白馬に、一日も早く、落ち着いた生活が戻ってきますよう 心から祈念しております。


(※12月1日午後、白馬村保険福祉ふれあいセンターに避難されていた住民は村が用意した宿泊施設に移動され、一次避難所は閉鎖されました。)






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