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中央区保健所 動物愛護講習会レポート |
2014年3月1日、中央区保健所にて、動物愛護講習会が行われ、アナイスから代表の平井を講師として派遣しました。
この講習会は中央区動物との共生推進員の研修を兼ねているため、動物との同行避難などに強い興味と理解を示してくださる方が多く集まっていました。
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kohokotyo/koho/h25/251011/02_03/index.html
そんな中始まった講習会で、まず最初にお話したのが
「自分が災害にあったらどうなるか、リアルに想像してみよう」ということです。
・この会場に集まっている、この瞬間に災害がおこったら?
・自宅に動物が残されている、お子さんやご家族は家にいる?
・どうやって家族と連絡を取り合うか考えている?
「どうやって動物を助けるか?」というお話から始まると思っている方もいたのではないでしょうか。
しかし、今この瞬間・・・という話を聞くと、ハッとして顔を上げる方がたくさんいました。
わたしたち自身が、安全に避難できないと、家族と連絡を取り合うことも、残された動物を救うこともできないのです。
自分がどのようなシチュエーションで被災するか、様々な角度から想像することが大切であること、家族と再開するための連絡方法をきちんと考えることが大切であることをみなさんにお伝えしました。
ここからようやく動物が中心のお話です。
動物の防災グッズについては、会場のみなさんが熱心にメモをとるペンの音が聞こえてきます。
動物との同行避難方法については、自治体やマンション主催の大きな避難訓練を待つだけではなく、
「必要なものの優先順位をつけ、保管場所を考え、
実際に持って避難できるかたしかめてみる」
という、家族単位の避難訓練を提案しました。
また、東日本大震災をはじめ実際に被災地で撮影された写真をもとに、被災した飼い主さんがどのような工夫をして人と動物が一緒に避難したかお話をすると多くの方が「うーむ」という声ととともに、感心したようにうなずいていました。
今回の動物愛護講習会は、中央区生活衛生課長から、
「皆様が無事でいることが、家族と・・・そして家族の一員であるペットを守ることになるのです」
というお言葉をいただいてから講演はスタートしました。
そのため、会場の皆さんは動物の話がなかなか出ないことに、強く理解をしていただけたのでしょう。
アナイスは、動物を助けることが動物愛護という考えだけでなく、動物を助けることが人のためになるという考えを持ってほしいと考えています。
例えば、災害に備えてケージに慣れるようトレーニングすることは、その動物のストレス軽減のためにも必要な、動物を助ける活動の一つです。
しかし、別の角度から見ると、動物が苦手な人や動物に手を出したい子供を守る活動であるとも考えられるのです。
このような考え方に、深い理解を示していただき、とてもうれしく思います。
アナイスでは人と動物が、どちらも安全な避難ができるよう、中央区の取り組みを応援していきたいと思っています。