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人道的な犬の個体数管理に関するガイダンス・日本語版 の刊行に賛助協力しています。 |
「緊急事態にどう備えるか」を考えていくアナイスは、狂犬病の発生も、大規模災害の発生と同様に非常に深刻な緊急事態である、と考えています。 狂犬病発生国である中国から日本に輸送されてきたコンテナに、猫が入っていた事例や、ロシア船に同乗していた犬が日本の港で上陸してしまった事例などが報告されている中、万が一、これらの動物が狂犬病に感染していたとしたら、と考えると「狂犬病」は、けして対岸の火事とは言えない状況だと思います。 さらに最近では、台湾での狂犬病の発生が知られていますが、野生動物だけでなく、犬への感染も確認されていることから、真剣に対応を考えなければならない緊急事態が生じているといえるでしょう。
しかし、平成16年、高病原性鳥インフルエンザが国内で流行した際、感染を恐れた飼い主が、飼育していた愛玩鳥を放してしまう、という事態に対し、首相官邸ホームページに「国民の皆様へ(鳥インフルエンザについて)」「飼育中の鳥を野山に放したり、処分するようなことはせず、冷静に対応下さいますようお願いいたします。」との注意喚起がされました。
<参考>首相官邸ホームページ http://www.kantei.go.jp/jp/osirase/tori/040309osirase.html これは狂犬病についても同様で、やみくもに怖がることで、犬を放棄したり処分したりするのではなく、正しい知識を持ち、冷静に対処することが必要です。 この度、狂犬病臨床研究会で刊行された「国際コンパニオンアニマル管理連合(ICAM)による『人道的な犬の個体数管理に関するガイダンス・日本語版』は、まさに正しい知識を普及し、冷静な対処を行うための貴重な資料の一つとなります。 アナイスでは、この冊子の刊行に賛助協力させていただきましたので、ご紹介いたします。
<参考> 狂犬病臨床研究会 http://www.rabies.jp/ |