平成25年11月23日、目黒天空庭園で開催されたオーパス・ドッグ・クラブ主催のセミナーに講師を派遣しました。
「目黒天空庭園・オーパス夢ひろば」には、庭園内をお散歩するわんちゃんも飼い主さんも、ペットを飼っていない人も楽しく利用できるよう、様々なルールが決められています。
ルールが定められていなかったころ、残念なことにペットのお散歩に関する苦情が寄せられていたこともあったそうです。こういった苦情を受けた公園の多くが「ペット禁止」のルール作りを選択しがちです。しかしながら目黒天空庭園は違いました。
目黒天空庭園が決めたルールは「ペットのお散歩登録」というものだったです!ペットの公園利用を登録制にして、マナー教室等を行い、地域住民のペット利用団体「オーパス・ドッグ・クラブ」を中心に、ルールやマナー向上に努める約束のもと、ペット利用を認めていくことになったのです。
参考:http://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/koen/tenku.html
今回のセミナーは、このオーパス・ドッグ・クラブからの依頼です。「大地震!!あなたは、ペットを守れますか?」というテーマのもと、2部構成でイベントが開催されました。
一部は「実演 災害救助犬に学ぶ、本当の犬の知識」と題し、臨港警察犬愛犬訓練学校によるしつけ方教室です。オーパスドッグクラブの会員さんたちは、わんちゃんを連れての参加者が多くいました。膝の上で飼い主さんとともに緊張しながら、先生のデモンストレーションを見入っていました。きちんと社会性を身につけることが、避難所での同居を求めるにあたり、とても重要であることが実感できたのではないでしょうか。
二部は、アナイスから谷茂岡(やもおか)を派遣してのセミナーです。一部に引き続き、会場は天空庭園の駐車場です。
会場の雰囲気が、実際に災害起きた場合の避難場所と似ているシチュエーションでのセミナーだったので、臨場感のあるお話となりました。
被災地で飼い主がどのようにペットとともに避難したかを、たくさんの写真を使ったスライドを使って説明したところ、真剣な眼差しでスライドの写真と、膝に抱く愛犬を見比べている姿がとても印象的でした。
膝の上で、暖かいブランケットに包まれている会場の犬たちと、スライドに映る避難所で飼い主さんの工夫によって作られた段ボールハウスに入っている犬たちの姿は対象的でですが、飼い主の愛情により守られている事実には変わりありません。
参加者の皆さんは、この写真を見ることで、災害に備えて飼い主自身ができることは何か、今一度見直してもらえたことと思います。
オーパス・ドッグ・クラブの皆さん、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
谷茂岡 良佳
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