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「平成20年6月14日岩手・宮城内陸地震」続報(2008年6月24日11時現在) 

「平成20年6月14日岩手・宮城内陸地震」続報

動物救護について、岩手県、宮城県の対応をご報告いたします。

宮城県では、飼い主と同行して避難している犬(15頭)が、避難所敷地内で飼い主と共に避難生活を送っています。
これに対し、宮城県よりフードの支給や、飼育ケージの貸し出しが行われています。(6/22現在)

岩手県では、避難所に飼い主と同行して避難した動物達(犬7頭、ねこ2頭)が、獣医師によって保護されています。
被災地に残された動物達については、岩手県職員が定期的に給餌給水に通っています。
「緊急災害時動物救援本部」を通じ、ペットフード工業会からドッグフード200kg、キャットフード100kgの支援が行われました。(6/22現在)


宮城県大崎市古川に住んでいらっしゃる長谷川さんからの情報をご紹介します。
長谷川さんは、地元で仲間8人とともにミニFM放送局を開設し、ラジオ放送と、「ピースフル」というフリーペーパーを発行されています。
地元に密着した活動を目標に、生活に役立つ情報の発信をされていますが、以前から「人と動物の防災」への取り組みを積極的に行っていらっしゃいました。
以下、長谷川さんからの情報です。


「平成20年6月15日(日)」
すごかったです。
私が暮らしている大崎市古川は震度6弱でしたが、わが家では思ったほどの被害はありませんでした。
たびたび地震が来るので、揺れたときすぐに治まると、と思っていたのですがすぐに大きな揺れとなり、長い時間続きました。
立っている事が出来ず、何かにしがみついていないと立っていられない状態でした。
頭の中ではこうしなければならない、と思うのですが動けないんですよ。
あまりにも揺れが激しく、横揺れから縦揺れに変わったときが大変でした。
みしみしという建物がきしむ音と物が倒れたり、落ちてきたりする音に恐怖心が生まれ冷静さを失います。
余震が続くのとヘリコプターの音がうるさく、精神的に疲れてしまいます。
風呂の湯は半分ほど揺れでこぼれ出てしまいました。
外にいた人は地鳴りを聞いた、と言っていました。
新幹線が走っているような音だったと。

中山間の栗原市は、独自の震源があるようで、たびたびここが震源の地震が、何年も前から発生していました。
現在も余震としての震源地が岩手ではなく、栗原市である宮城県北部とテレビで放送されています。
今回の地震は予想されていた宮城県沖地震とは違うそうですから、いつまた宮城県沖地震が起きるかが心配です。

5年前に発生した宮城北部地震を経験した犬や猫は、今回の地震の時はあまり騒がず、犬は吠え続けることもありませんでした。
猫も同じであまり怯え続けることはないようです。
ただ、5年前に地震を経験していない犬や猫は怯えたり吠え続けたりしたようです。
地震経験のない犬や猫は食欲もなく、下痢をしたものも居ました。
わが家の猫も5年前は怯え、どこに行ったのか分からない状態で食欲が無かったのですが、今回は隠れはしましたが、普段と同じ状態に戻るのにさほど時間がかかりませんでした。
昨年生まれた猫は、怯え、身を隠し、食欲が無い状態でした。
今朝(15日)から通常に近い状態になりましたが、おびえはあるようです。
犬も5年前の地震を経験しているので、やはり以前のような状態にはなりませんでした。
近所や知り合いに確認してみたのですが、同じような結果になっていました。

ミニFM放送で犬や猫の精神面などのフオローなどを放送し続けたのですが、役だったかどうかは分かりません。
今月2日と9日にミニFM放送で災害に関する事を放送していたのですが参考になっているといいのですが。
防災特集を連載していたフリーペーパーも役立てばいいのですが。
(文 長谷川 良昭)

「平成20年6月18日(水)」
昨日、栗原市花山に近い大崎市岩出山・真山地区に仕事で行ってきました。
道路の地割れがひどかったです。この辺りは携帯の電波が圏外になる地域。
栗駒は山間地帯、花山や真山は中山間地帯です。
この地帯は高齢者が多く暮らしているところです。
この辺も牛が多く放牧されているところです。
猫は外飼い、犬は繋いでいる事もありますが、基本的には自由に歩いています。
隣の家と言っても30〜50mほど離れています。
玄関の扉を少し開けている家庭を何件か見たので、理由を伺うと、
余震が来た際に、猫が外に逃げ出せるようにして居るとのこと。
犬も同じように逃げ出せるようにと。
テレビの映像が全てではありません。
市街地と田舎とでは、犬や猫に対する基本的な考えにも差があります。

余震に対しておびえた行動があると、多く聞きます。
飼い主が居ると側を離れようとしないとか、猫が外に出ないで家に居る事が多い、とか。

とにかく多くの情報を集め、多くの皆さんが必要としている情報を放送することが、地域に密着したミニFMだと思って居ます。

通常は録音した放送を流す事が多く、毎週月曜日が生放送なのですが、今回の地震に関する事については、常に新しい情報を放送する事が大事と考え、8人努力しているところです。
みんなで時間をやりくりしながら生で放送しています。
(文 長谷川 良昭)


ご自身も被災されている中で、みんなそれぞれのポジションで、精一杯地元を応援していらっしゃいます。
被災地での生活情報、支援情報がありましたら、長谷川さん達の放送局にご連絡ください。(FAX 0229-22-4083)
古川にお住まいの皆様、ミニFMラジオの放送をぜひお聞きになってください。
NPO法人 アナイス


「平成20年6月14日岩手・宮城内陸地震」の被害に遭われたみなさまに、つつしんでお見舞い申し上げます。  

「平成20年6月14日岩手・宮城内陸地震」の被害に遭われたみなさまに、つつしんでお見舞い申し上げます。

平成20年6月14日(土)、午前8時43分頃、M7.2 震度6強の地震が発生し、岩手県、宮城県内に大きな被害が出ています。
また、余震が続く中、雨の影響もあり、地震によりできた「地震ダム」による二次災害の恐れが高まっています。

動物救護については、現在、岩手県、宮城県の行政担当部門を中心とし、動物と飼育者の被災状況の確認が行われています。

宮城県では、栗駒地区避難所に同行避難している、犬(成犬5頭、子犬1頭)に対しフードの支給や、飼育ケージの貸し出しなどの救援活動を行っています。
花山地区避難所に同行避難していた犬3頭については、一時預かり先に移動したとのことでした。

岩手県では、地震により孤立している厳美(げんび)町市野々原(いちののはら)地区で飼育されている犬や猫などの動物救護活動について、岩手県、獣医師会、動物愛護団体が情報を共有しながら、対策と検討を行っています。
岩手県からの要請により、当該地域の動物に対する給餌活動を実施するため「緊急災害時動物救援本部」を通じ、ペットフード工業会からフードの支援を行うことが決定されました。

以上 平成20年6月18日 時点の県に確認した情報です。
状況は刻々と変わりますので、新たな情報がありましたらお知らせください。

アナイスでは、現地の情報を収集し、ホームページ・セミナー等を通じて、動物救護活動の状況を皆さんにお伝えしていきます。

一日も早い地震災害の沈静と、被災地の復興を心より祈念しております。

【注 意】
現在、被災地は余震が続いているため二次災害の恐れがあります。
一般車両や関係者以外の立ち入りが制限されている状態ですので、現段階で突然ボランティアとして現地に赴いたり、救援物資を送ることが、更に被災地側の負担となる場合もあります。
皆様の善意を活かすためにも、行政などの担当窓口にお問い合せになり、ルールに従った活動をしていただきますようお願い申し上げます。
大規模災害時の動物救援に際しては、ご自身の危機管理も含め、各自、正しい情報に 基づき冷静な判断をしていただくことが大切です。
また、義援金募集などに関しましては、災害時の混乱に乗じた悪質なものもございますので、主催や内容をよく確認していただきますようご注意ください。

NPO法人 アナイス




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