平成18年4月16日(日)、小金井市において「愛犬のための防災セミナー+小金井市獣医師会からのアドバイス」セミナー(企画・ヒガコで楽しむ会)が開催され、アナイス代表・池田と、アナイス副理事長・村中が講師として招かれた。
まず始めに池田より「新潟中越地震などの過去の災害から・今から備える防災用品、必要なしつけ」について、実際に新潟中越地震の被災地で見てきたもの、感じたことなどを、当時の画像とともに説明し、自助・共助の大切さや、飼い主としての日頃からのマナーの大切さなどについて提言した。
次に村中より「飼い主ができる愛犬の応急処置」について講義が行なわれた。災害発生時における注意点を念頭におき、人工呼吸の仕方や心臓マッサージの仕方、止血の仕方など、飼い主としてぜひ知っておきたい応急処置の講議に、聴講者は熱心にメモをとりながら聞いていた。愛犬が怪我をした場合や、急を要する状態に陥った際、対処法の情報を持っていない飼い主は、殆どのケースでパニックになることが予測される。しかし、少しでも知識があれば、一呼吸をおき冷静に対応することで、愛犬の救命ができるのではないだろうか。
最後に小金井市獣医師会の飼沼先生(かいぬま動物病院院長)、益田先生(益田動物病院院長)よりマイクロチップについての話があった。個体識別をする上でマイクロチップが有効なアイテムであることの説明が行なわれ、実際にマイクロチップを挿入する際に使用する注射器様の器具を用いて、装着の方法などが紹介された。
ここ最近、愛犬家の間に「マイクロチップ」という名称が周知されてきたと感じるが、残念ながらお話しをいただいた動物病院では、年に2件程度しかマイクロチップ装着の依頼を受けていないとのことであった。
今回は少人数でのセミナーであったが、内容は濃く、質問も多く受け、予定の時間をかなりオーバーするほど充実したセミナーとなった。
会場には市議会議員や街づくり担当の出席も得ており、今回のセミナーをきっかけにペット防災について関係機関や飼い主を巻き込んだ小金井市での協力体制づくりが進んでいくことを期待する。
(リポート K・I)
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