1月29日、足立区役所庁舎ホールにて、防災講演会が行われました。
※足立区獣医師会は、平成15年1月に足立区と防災協定を結び、足立区では同行避難のために区内2箇所に救護所を設置しています。
講演会は大まかに、2部に分かれているようで、最初は、主に区民向けの講演を羽原弦史先生が行われました。
具体的な動物救護所の場所、事前にしておいて欲しい事(個体識別や予防接種など)、しつけ方教室などの解説が行われていました。
時間は短かったですが、区民対象の情報が多く、具体的にどうしたら良いか解説をしている事に、とても好感が持てました。
次に、災害時に発生する可能性のある感染症についての講演を荒島康友先生が行われました。
災害時に発生しそうな、具体的な疾患名を挙げ、それらについて、先生の持つ豊富な知識から、実際の症例などを紹介し、注意点を挙げていました。
これらの事は、災害時だけではなく、平常時にも役立つ事だと思います。
講演の中で、荒島先生は
動物と同じ部屋では寝ないように。
ワクチンが存在するものは、ワクチンを接種するように。
と勧めていました。
ホールの外では、防災用品やマイクロチップの展示などがされていました。
今回の講習に参加して思った事は、地域行政として同行避難についてのマニュアルを整備した後は、そこで終わらずに。
こういった、講習会を開催したり、実際に動物を同行した避難訓練を行ったりして、飼い主の方やそれ以外の方に対しても行政としての対応を知ってもらい、そこから得られた問題点や要望などを考慮し、その地域に適したマニュアルを、地域住民と作り上げていく事が大切だと思いました。
防災講演会 あなたならどうする
〜ペットと安心して避難するために… 災害時の感染症:人獣共通感染症を含めて〜
日時:平成18年1月29日 13:30〜16:00
会場:足立区役所庁舎ホール
講師:荒島 康友先生・
主催:東京都獣医師会足立支部・足立区危機管理室災害対策課・足立保健所生活衛生課
(レポート:島田 剛)
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