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地震セミナー |
平成15年1月17日、都庁の大会議室にて文部科学省/東京都主催の地震に関するセミナー(地震災害とボランティア)が開催されました。
前半は「南関東に被害を及ぼす大地震について」の講演です。 今のところ「警戒宣言」を発する予知体制が整っているのは駿河湾付近からその沖合いの地域を震源域として起こると考えられている「東海地震」だけだそうです。 この話しを聞いているととても不安になってきます。今こうしているときにも「地震」が突然起きるかもしれないのですから。ですから、日頃から地震についての知識を知る努力をし、災害に備える心構えがとても必要になのだと思います。神戸の震災では、犠牲者の死因の多くは倒れた家や家具による圧死だそうです。また小さな地震であっても「家庭内災害」が増えてきているようです。自分も我が家をもう一度よく見なおす事にしました。
後半は「災害とボランティア」についてのパネルディスカッションがありました。 テーマの一つ目は「阪神・淡路大震災後のボランティア活動について」です。この震災でボランティア活動をした人の約7割が30才以下で、ボランティア経験がなく、県外からの人だったそうです。たくさんのボランティアの方が活躍しましたが、中には「何をしたらいいのか」「何ができるのか」わからず、他の方と連携をとることもできず孤立してしまう方も多かったようです。そんな中、ボランティア同士がとてもうまく連携がとれていたところがありました。それは「医者」と「看護士」さんです。日頃から引継ぎ等を迅速かつ正確に行い、指示も的確に出す職業が役にたったのでしょう。
テーマの二つ目は「災害ボランティアの今後の方向」についてでした。先に述べたように、せっかくボランティアに来ても何をすればいいのかわからない方がいました。日常やっていることが万一の災害時に役に立つのですから、「何でもやります!」ではなく「私は何ができます」とはっきり述べるといいようです。例えば、日頃福祉のボランティアや仕事をしている人は、高齢者のお手伝いを、手話ができる人はろう者の方のお手伝いを、英語が堪能な方は外国の方の対応を…など、日常と非日常を災害によってモードをうまく切り替え、対応することにより、能率的に活動することができると思います。また、ボランティアコーディネーター(ボランティアを適材適所に配置し、連帯が保つようにする)の存在が重要になってきます。最近は、コーディネーター養成のための研修などもありますが、研修だけでなく日頃の人間関係の中で動いて学んだ事が大切になってくると思います。 (リポート K・I) |