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「安全・安心まちづくり」ワークショップ開催 |
11月16日、17日の2日間、板橋区立志村第三中学校にて「安全・安心まちづくり」ワークショップが開催されました。 いつおこるかわからない災害に備え、子供やお年寄りの安全、水や食料、トイレの対策、緊急医療の問題など日頃から取り組んでいる事例を紹介し、安全・安心のまちづくりの「しかけ」を考えると共に、これらの事例を推進している人達、これから始める人達とのネットワーク作りのために開かれたイベントです。
参加団体は74団体。東京だけでなく、全国から様々な団体が参加し、各テーマごとに9つの分科会に分かれ、それぞれの活動のプレゼンテーションとディスカッションが行われました。
以上が発表を簡単にまとめたものですが、「動物の防災」に関しての発表は、聞いている方々にとても関心を持ってもらえたようです。発表後、「毒を持っている動物や特定動物を飼育している人がどのくらいいるのか把握しているのか」「練馬区でも同じ体育館で避難するということはありえるのか」「同行避難した際、同じ避難所の同じ生活空間で飼い主と一緒にいることができるのか」という質問がありました。現段階では避難所のどの場所で生活するかなどの具対策はでていません。今後は「同行避難しましょう」というだけでなく、その後の具体的な対応策についてどんどん話し合って欲しいと思いました。
他にも興味深い発表はいくつかありましたが、その中でも全国商店震災対策連絡協議会の「震災疎開パッケージ」という活動は、「なるほど〜〜」と感心させられました。この活動内容ですが、災害時に「疎開に来てください」といってくれている受け入れ先と商店街とか地域間交流を深め、この疎開先の特産品などが入った「震災疎開パッケージ」を商店街で購入してくれた人には、それから1年間のうちに災害がおこった場合、その安全な疎開先で生活ができるという仕組みです(1年ごと更新)。もちろん「パッケージ購入」という経済効果もありますが、疎開先の地域の方々とは下見ツアーや日頃からコミュニケーションを取る事によって顔見知りになることができ、「ふるさとが1つ増えた」という気持ちになれるかもしれません。 他に、イベント当日の会場となった中学校を中心に徒歩で「災害時に危険だと思われることはないか」などを調べたグループもありました。「密集した古い木造住宅が多い」「袋小路が多い」「病院が少ない」などの心配事もあがりました。このようなことは特別なときにやらなくても、日頃から自分の住んでいる地域を気にとめながら歩くといろいろと気づく点があったり、また避難ルートを知ることにもつながります。ぜひ、皆さんも日頃からいろいろな事を感じながら歩いてもらえればと思います。
翌日は午前中、体育館にてシンポジウムが行われました。会場はしだいに立ち見もでるほど。防災についての関心が高さ感じたイベントでした。
余談ですが、我が家には犬ネコの他にプレーリードッグ、イモリ、金魚がいます。しかもプレーリードッグ以外はみんな1匹づつではなく、ネコにいたっては5匹も! 幼い頃から動物が大好きだった私は、今たくさんの子供達に囲まれとても楽しく過ごしています。 でも、「動物の防災」についてボランティアをやっていくうちに、ふと不安になることがよくあります。「同行避難をしましょう」と皆さんに言ったものの、「私一人でどうやってこの子達をつれて避難するんだろう」と。頭の中でシミュレーションをすることもあります。「犬はリードにつないで持ち、ネコは個別にバックにいれると持つことができないので車輪のついたこのケージにまとめて入れて、プレーリードッグは…イモリは…。」そんなことを考えているうちに、「もうダメだ!」と思ってしまうことがあるのですが、それではいけないんですよね。災害時にどう対処するかによって、この子達の運命が決まってしまうのですから。 今回のイベントを通じて、様々な団体の活動を知り、また日頃から注意しておかなくてはいけない事、防災に対しての意識などとても勉強になりました。 多種多頭飼育の我が家の「防災」はまだまだ解決法は見つかりませんが、今後もその事について考え、なにかいいアイデアが浮かびましたらぜひ皆様にもご報告したいと思っています。 (リポート K・I) |