| ||||||||
被災地におけるボランティア |
04年新潟の地震発生から約1ヶ月経って、現地でボランティアとして活動してきました。 発生直後はバイクでの物流をやらせてもらおうかと考えていたのですが、被災地周辺での燃料供給箇所が分からず断念。 その後、どんなボランティアが必要なのかよく分からず活動を見送っていたのですが、「人手が足りない」との事で参加することにしました。 最初川口町では、ボランティアに以下のようなお願いがされていました。 ☆被災地での撮影禁止 家屋なども個人の所有物なので、被災者にとって気分は良くないでしょうから当然の配慮と思われます。 以前の水害のボランティア(三条と豊岡)として参加したときには、被災された方がみたら気分を悪くするかもしれない…と思いつつも、写真を撮らせてもらったことがあります。そのときは、昼休みに活動先のお宅で「お部屋の中、撮らせていただいても良いですか?」と尋ねると、快諾してくださいました。しかし、「ボランティアの方が作業終了後、被災された方のお宅の前で並んで記念撮影をしていた」という苦情もボランティアセンターにあったそうです(私はスタッフもやらせていただいたので、「記念撮影」はしないようボランティアさんに注意をしましたが…)。 ボランティア活動が被災された方に歓迎されていれば、よっぽどの事をしない限り、そんなに気分を悪くされる事も少ないないと思います。しかし、歓迎されていないならどうでしょう…。 私は被災地での撮影が悪い事だとは思いませんが、その際には被災者の方々への十分な配慮が必要だと思います。 ☆ゴミは持ち帰ること まだ三条の水害のゴミも片付いていない状況で、処理が追いつかないそうです。 水害のときも、現地では極力出さないようにしていましたが、車で来ていない長期滞在のボランティアの方は、ゴミを出してしまったらバックか何かに入れて行動する事になるので大変かもしれないとも思いました。しかし、これもマナーの一つですから、なるべくゴミを出さないようにするように気をつけながら作業を行う必要はあると思います。 川口町では車で帰るボランティアさんに、センターで出たゴミの持ち帰りをお願いしていました。 被災地で活動するにあたり、被災地の方に絶対に迷惑をかけないなんて言い切れません。また、私のちょっとした行動が、被災者の方の気分を害するかもしれません。そんな事を考えると、私のしているボランティアは、それだけのリスクを抱えても続けるべきなのか、疑問に思えてきました。 数日間活動して感じたことですが、私のお手伝いしていた地域では、ニーズよりもボランティアの数が多かったように思われます。小千谷市ではボランティアセンターとは別に、団体でボランティア活動を行っていたところもありました。ボランティアセンターがどのように広報活動を行っていたのか詳しくは分からないので、私なりの主観になってしまいますが、出発当時、私が調べたところ、県外からのボランティア募集をかけていたのは小千谷市と川口町のみでした。本当にボランティアを必要としていないのなら被災地にとっては良い事だと思いますが、被害の状況から考えるとボランティアを必要としている地域がまだあるかと思います。 また、看護師・保育士など特殊な能力を持っている方は、今後もさらに必要とされるのではないでしょうか。 被災地では今どんな助けを必要としているのか、ボランティアとして参加する側も状況をよく見極めて、また地域で活動されている方たちとよくコンタクトをとりながらお手伝いしていくことが重要だと感じました。 島田 剛
***リンク***04年新潟中越地震ボランティアレポート http://www.animal-navi.com/navi/info/event_027b.html |