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ボランティアの実態 |
04年の台風23号の水害時に豊岡市でボランティアとして活動させていただいた時に思ったことです。 ボランティアは自給自足が原則らしいですが。水害の被災地では、被害の大きかった地域と、それほど被害の大きくなかった地域で大きな差があり、今回も被災地周辺で現地調達しても被害に遭われた方には迷惑はかからないようなので(念のため出発前に調べました)、私は食料などは少なめに持って行き現地で調達するようにしていました。 現地での活動初日、宿泊施設はあるようでしたが高いので(被災地が近いせいか満室だったりもします)仕方なく野宿をする事にしましたが。 翌朝、私と同じく野宿をしていたボラさんを発見しました。 その人の話です。 そのボラさんは、始め舞鶴のボランティアセンターに行っていて、やはり泊まるところはなく野宿をしていたが、海沿いで風が強く寒くてとても眠れる状態ではなかったので豊岡に移動したとの事でした。 私の場合、豊岡でも十分眠れる状態ではなかったのですが、この人しっかり寝袋とか持ってきているし、寝る場所についても比較的寒くなさそうな良いところを選んでいました(同じ屋外でも場所によって寒さが全然違います)。 おまけに米を持ってきて自炊をしていて、昼は炊いたご飯でおにぎりを作って作業に入っていたそうです。 私が豊岡に入った29日から活動をしていたそうですが、センターの人と話をして何とか雨風をしのげるところを提供してもらったらしく、結局この人そこで泊まれるまでは活動するつもりと言っていました。 私は疲れて4日目からは実際の作業ではなく、スタッフ側に入ったのに、この人は休みなくずっと現場で活動しているわけです。 格の違いを感じました。 雨風のしのげるところを提供してもらえれば、遠隔地から連泊でのボランティアも集まりやすいのではないでしょうか? こんな事を書くと「被災地が大変な状況なのに、ボランティアのためにそんな事できるか!」と言われるかもしれませんが。 ボランティア=復興に必要な人手 と考え、遠隔地からも積極的に人を集めたいのなら、そういった物があった方が人が集まりやすいのではないかと思います。 注:このボランティア活動は私が勝手に実行したもので、野宿もアナイスの指示ではありません。 島田 剛
***リンク***台風23号、ボランティアレポート http://www.animal-navi.com/navi/info/event_028.html |